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Ⅷ.

佐藤 智明 ×「みすず」特別純米

◇佐藤 智明

レゴを使用したりモティーフに入れ込んだりした作品。二児の父となり、身近なおもちゃのレゴが作品に登場するようになる。

◇「みすず」特別純米

長野県産「ひとごこち」で醸した春の新酒。ほのかな甘みとフレッシュな酸味で、山菜の天ぷらや桜餅と合う「春酒」。

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パイナップルキャンディ

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パイナップルのような甘酸っぱい香りが弾けるスイーツのようなお酒。少し硬い舌触りは、キャンディか、はたまたレゴのブロックか。

字体が異なるラベルのフォントも、表面のデコボコ感にイメージが繋がる。

Ⅸ.

谷口 典央 ×「甦る」純米吟醸

◇谷口 典央

木版画。また、木版画の版木自体を作品としている。「自分だけが知る、人々に忘れ去られた物語」をテーマに据え、古今東西のモチーフが混じり合う作品を油彩、水彩、ドローイング、版画などの手法を用いて制作している。

「何もない画面に1本の線を引いた瞬間から物語は始まります。」

◇鈴木酒造店「甦る」純米吟醸

東日本大震災で被災し、福島第一原発事故で避難区域となった福島県双葉郡浪江町より、山形県長井市に避難している鈴木酒造店の醸す復興支援酒。震災後、3週間経過した時に研究の為に預けていた酵母が残っている事が分かり、避難先の長井市で酒造りを再開。

鈴蘭のように可愛く、ピンクグレープフルーツのように甘い香りが、すっきりと上品に消えていく。透明感のあるキレイな酒。

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自然、人、祈り

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1本の線を引かんとし、引いたそのときから、紡がれる物語。織りなされる物語は偶然の産物か必然の導きか。だがそこに確かに意思は存在し、その創造に作用し、作用され、形を変え、その想いの続く限り何度でも、甦る。続いていく。

Ⅹ.

二井矢 春菜 ×「うとうと」純米酒

◇「うとうと」純米酒

広島県八反錦を60%まで高精白に磨いて醸造し、無濾過で仕上げた純米酒。香りひかえめではあるが、純米酒の上品な香りが後をひく、旨味のある、それでいてあとから膨らみを感じさせるようなお酒。

小豆島で唯一の酒蔵、森國酒造が醸す島酒。

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空と海の境界で 風にのって うとうと

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米、藁、稲穂。穀物の恵みを思わせる香り。その奥に柔らかな酸味と旨味。滑らかな舌触りとふくよかな味わいがすっきりと消えていき、夢うつつ。

純朴な味わい(米の旨味、穀物感)と風合い(白と緑の柔らかな色彩)をマッチング。

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