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Ⅰ.

内山江里子 ×「高野山般若湯」純米酒

◇内山江里子

古事記や神話など、いにしえの伝記をモチーフにし、楮紙を用いた木版、ドローイング、乾拓。色々なものに見えるうずまき。炎のように立ちあがる色彩。いにしえから続くものたち。災禍、あるいは、昇華。

◇「高野山般若湯」純米酒

***** 塩酒一杯これを許 *****
高野山の麓、かつらぎ町の地酒蔵・初桜酒造が醸す「高野山般若湯」。濃淳な味わいながらすっきりキレの良い純米酒。穀物由来の香ばしさとふくよかさがファーストアタックからぶわっと広がり、じっとり流れ、消えていく。

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いにしえの写し

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本来は戒律の厳しい高野山で、寒さしのぎのため特例的に『般若湯(悟りを得る知恵の湯)』として一杯の飲酒が認められていた。宗教といういにしえの知恵の柔軟性を象徴する酒。雑穀を思わせるほどの濃厚な穀物感もまた、古代の作物と楮紙など歴史ある素材に繋がる。

Ⅱ.

粕谷香織 ×「篠峯 ろくまる 夏色生酒」純米吟醸

◇粕谷香織

花・月・ハートなど、少女の好きなモチーフがたくさん散りばめられたコラージュ。
可愛い素材を詰め合わせて意味を組み替えて造られた新しい物語。『少女』の持つ、可愛くて少し毒気のある世界。

◇「篠峯 ろくまる 夏色生酒」純米吟醸

***** 通常の篠峯シリーズより香りがプラスされた裏篠峯「ろくまる」の夏酒 *****
売り急がなくて良いお酒を造ろうというコンセプトで出来た奈良県千代酒造のブランド「篠峯」の夏の生酒。生酒だけど、すぐに飲んでも、熟成させても、いい。少女みたいに、気まぐれに味わう。

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大人の絵本vol.x 遼遠なるサンドベージュに浮かぶ月の顔

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7号酵母の酸味と明利系酵母のダブル酵母で醸した生酒。熱気立ち込める中で食べる夏の縁側のスイカみたいな爽やかで少しスモーキーな甘い香り、スウィーティーみたいな心地良い酸味と苦味がほどよい果実感。
でも、フレッシュだった夏から秋へ季節が移ろい、味わいも変化しているかもね。

Ⅲ.

早瀬奈美 ×「早瀬浦 雪待酒」山廃純米

◇早瀬奈美
昆虫をモチーフとした家電や生活雑貨の3Dデザインワーク「DÉBUT DE SIÉCLE」。
斬新なアイディアとレトロな風格。どこか別の未来のアンティークのように。

◇「早瀬浦 雪待酒」山廃純米
***** 北陸漁師の男酒 *****
福井県の美浜町早瀬にある小さな酒蔵・三宅彦右衛門酒造の山廃純米。山廃とは、乳酸菌を人工的に添加せず、蔵付きの自然由来の乳酸菌で仕込んだ酒母で醸した酒。海にほど近く、古くから漁師などに親しまれる早瀬浦。雪待酒は越前ガニ解禁を目途に発売している。

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どこかのタイミングで分化したもう一つの進化の途中

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3Dデジタルのメタリック感がキリっとした辛口の無骨さを思わせる。
生酛から山廃、そして速醸酛へ。時代と共に進化し分化してきた酒母の製造方法の過程で、未だ進化を続ける山廃の一つの表出面。酸が特徴の山廃ながら、すっきりクセがなくすいすい飲める。

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